2007年5月11日

【52冊目】探偵ガリレオ

探偵ガリレオ (文庫)    
出版社: 文藝春秋
東野 圭吾

出版社 / 著者からの内容紹介
オカルトを科学で解明する名探偵登場!
突然、燃え上がる若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、幽体離脱した少年……。 天才科学者が常識を超えた謎に挑む連載ミステリー

「容疑者Xの献身」を読んだのをキッカケに、そのシリーズ1作目を読みました。

うーん。いまいち?
なんか、そりゃ偶然過ぎ!と思うと、一気に冷めてしまうのですね~。
「容疑者Xの献身」とは、違う方向性にやはりちょっとがっかりしちゃった。いや、そっちのほうが後なんだけどね。

2007年3月 4日

【51冊目】容疑者Xの献身

容疑者Xの献身   
出版社: 文藝春秋
東野 圭吾

出版社 / 著者からの内容紹介
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。 湯川は果たして真実に迫れるか

ミステリーを読んで、こんなに泣いたのは初めてかもしれません。
最初は、ちょっと変わった視点からのミステリーだと思って読んでました。「献身」というのも、 なんとなく何故そんな言葉が本のタイトルに入ってるのか、すぐに合点が行きます。

だけど、最後の最後になって、なんか、その言葉がどすーんと重くなって身に染みました。

こんな愛し方もあるんですね。
ぼろぼろに泣いてしまいました。

2007年1月 9日

【50冊目】椿山課長の七日間

椿山課長の七日間
著者:浅田 次郎
出版社: 朝日新聞社 (2005/9/15)

内容(「BOOK」データベースより)
やり残したことが多すぎる。このまま“成仏”するわけにはいかない。突然死した冴えない中年課長は、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世” に舞い戻った。

浅田次郎さんの作品は、『蒼穹の昴』のようなシリアスなものが大好きだけど、こういう力を抜きながらも、 読後にいろんなことを感じさせられる作品も大好きです。

でもこの作品、なんで「椿山課長」なのかなぁという気がするのですねー。同時進行の「蓮ちゃん」とか「武田さん」とかのほうが、濃い。 でも、読み終わるとやっぱり「椿山課長」だよなーという気がする。でも、一番すきなのは「椿山課長」のお父さんです。

私が好きなのは、この三人のお話が微妙な感じでリンクしていくところ。だから、「あと少しだけ」 と思いながら全部読んじゃったーということになるんです。

あとは「邪淫の罪」についてのエピソード。
なんか、じーんとしてしまったし、なんか、「自分のための恋」と「本当の恋」というのに、いろいろ考えさせられたのでした。

そういえば、この作品、映画化されますよね。
椿山課長の七日間

伊藤美咲キャスティングは、ちょっと若すぎるだろう!と思いますし、キャスティングみている限りは、ちょっと話がかわるのかな?
ただ、おひょいさんが喫茶店のマスター役で出るので、すげーみたいです。
おひょいさんが、喫茶店マスターって、執事ぐらい素敵だと思いますわ(笑)

 

2007年1月 7日

【49冊目】影踏み

影踏み
作:横山 秀夫
出版社: 祥伝社 (2003/11)

内容(「BOOK」データベースより)
窃盗罪での服役を終え出所した真壁修一(34)が真っ先に足を向けたのは警察署だった。二年前、自らが捕まった事件の謎を解くために。 あの日忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた―。生きている人間を焼き殺す。それは真壁の中で双子の弟・ 啓二の命を奪った事件と重なった。十五年前、空き巣を重ねた啓二を道連れに母が自宅に火を放った。法曹界を目指していた真壁の人生は…。 一人の女性をめぐり業火に消えた双子の弟。残された兄。三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンス。

穂高さん(@Novelism)がよく「面白い」 と書かれていたので、いつか読もう読もうとおもっていた横山さんの作品。
初めて読みましたが、面白かったです。
もっと暗いかと思ってたけど、それほど暗くなく。でも、ぐいぐいと引き込まれて、おかげでちょっと寝不足になりました。

主人公は真壁。真壁というとあの「真壁君(by『ときめきトゥナイト』)」を思い出してしまうのですが、 そんな真壁さんはちょっとぶっきらぼうな感じのかっこよさ。(真壁という人は、ちょいクールなのね・・・・・・) という勘違いをしながら読みました。頭の回転も速いし、かっこええ・・・・・・。

終わりの方は、「うーん、そっちにオチをつけるか!」と思ったりもしましたが。
ちょいファンタジー?だよね。 啓二の存在が。
こういう話で、霊的存在を出されるとちょっとうさんくさい感じ?

でも、面白かったです。そろそろ「半落ち」読もうかなぁ。

2007年1月 6日

【48冊目】ゲド戦記 1 影との戦い

ゲド戦記 1 影との戦い

作:アーシュラ・K. ル・グウィン
出版社: 岩波書店 (2000)

内容(「MARC」データベースより)
魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第1巻。不思議な力を持つ少年ゲドは、 真の魔法を学ぶためローク学院に入る。進歩は早かった。得意になったゲドは、禁じられた呪文を唱えてしまう…。

 

ファンタジーの世界ではかなり有名な作品の一つです。が、私、「ゲド戦記」も「ナルニア国」も「指輪物語」も読んだことなくて、 ようやく「ゲド戦記」の1巻を読みました。
理由は、「暇だったから」。

姉が放置していた本を何気に拾って、少し躊躇しながらも読みました。
っていうのが、この作品、やっぱりかなり有名で、ファンタジー書いてる人なら誰もが読んでそうで、だから、 影響受けちゃったら受けたってバレバレやないですか!

んだけど、読んでて、その心配はないなぁと思いました。
だって、既に受けまくってるようですから。

やはりこういう素晴らしい作品は、他の作品を経由して、強く残りつつ浸透していくもんだなぁ。
というか、真理を語っているから、みなそこに到達しようと向かってるのかもしれませんが。

いやー面白かったです。
電車、乗り継ぎそこねそうになるぐらい熱中しました。

「真の名」とか「沈黙」とか。
そういうの大好き!

世界の影。怖いんだけど、とても近しい影を感じました。

中学生のころに読んでおきたかったかも。
もっと違う何かを形成していたか、もっともっと遠いものに感じていたか、そのころの自分の救いとなったか。
もう知ることの出来ないそれを、知りたい。

2006年4月19日

【47冊目】スコーピオン

スコーピオン
作・諸口 正巳
ZIGZAG NOVELS

内容(「BOOK」データベースより)
高校3年生の相馬圭一はスケボーとスノボー、 そして格闘ゲームが趣味のどこにでもいるような少年。そんな圭一が大学入試の帰り道、 受験生ばかりを狙う殺人鬼が出没するといういわく付きの地下道で遭遇したのは―まさにその『伝説』の殺人鬼だった。間一髪のところを、 突然現れた黒いコートを着た謎の男に救われるが、そのことをきっかけに平凡で退屈な日々を送っていた圭一の運命は大きく変わっていく。 「口裂け女」や「人面犬」のような都市伝説が、人間の恐怖や怯えといった負のエネルギーを糧に実体化したなら…!?危険な存在となった 『伝説』を密かに抹殺する黒衣の男たちがいた。その名は―スコーピオン。

ふ・・・・・・ふふふふ。勿論。これは、あの「KUROKAMAKIRI」のモロクっちさん(超絶渋系狂気都市)のデビュー作でございます!
読みましたよ。読みました。
あー、やっぱりこういう「伝説」を狩るっての好きだなぁ。

だけど、登場人物が大分低年齢化したからか、「KUROKAMAKIRI」ほどはまりませんでしたわ。
「KUROKAMAKIRI」」はあのメンバーだから、大好きなのであって。やっぱり設定的には好きだけど、メンバー的には若すぎたわ・・・ ・・・。

あと、やはり「本」で読むと、違和感がありますね。
ネットで読むのと「本」で読むのって違うなぁとしみじみ思いました。

「スコーピオン」より「アンタレス」のほうが面白かったです。なんか、慣れてきたかなって感じ。
ただ、丁寧に描写しようとされていてか、読後感にごわつきあり。
そこで、その説明はいらないだろうー。スピードが死んじゃうよーと思う辺り、やっぱり一度WEBで知ってる文章だからかもしれませんね。 それとも、やはり「本」だから、文章にボリュームが出てしまったか・・・・・・。

2006年4月14日

【45冊目】【46冊目】壬生義士伝

mibu壬生義士伝(上・下)
作・浅田次郎
文春文庫

内容(「BOOK」データベースより)
小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、 壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、 飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。

続いて再び、浅田さんの「新選組」を読みたくなってしまいました。
こちら、私は映画の方を先に見たので、そちらの印象から入りましたので、物語というよりかは、 明治維新後にとある人物が吉村貫一郎の話を新撰組の生き残りの人などに聞いて回る形式だったのにびっくりしました。
映画は、その人たちの話を一本にした感じ? ちょっと斉藤一の割合が大きかったかもしれませんが。

小説は、本当に上手いですよね。浅田さんは。
絶対に「泣かされる」もの。
生き様に泣いた。その人が失われることに泣いた。
けど、その悲しさの中には、その人に象徴される「人としての美しさ」みたいなものが、現代が喪失していることに気付いた悲しさ・・・・・・ もあると思うんです。

道徳観というと堅く聞こえますが、それを感じる話であったと思います。
でも、そういう人も「斬らなければ殺される」時代があったのだなぁとも。今の日本からは思いもつかないことです。

 

2006年3月26日

【43冊目】【44冊目】輪違屋糸里

watigai 輪違屋糸里(上・下)
浅田 次郎
文藝春秋

土方に密かに思いを寄せる糸里天神。芹沢と道ならぬ仲となったお梅。その芹沢の一派とされる平山と愛し合う吉栄天神。

芹沢派を預かる前川家のおまさ。また、近藤たち新撰組を預かる八木家のお勝。

新撰組の物語を女の視点からみた作品だと思います。

そこがとても面白かった。
最初は、島原という世界が面白くて興味持って読んでいたのですが、そこから「新選組」の本質みたいなものを女の視点から探り当てていく・・・ ・・・という展開が興味深かったです。

糸里天神の視線のまっすぐさ。潔さ。そして、最後の最後の決断と展開には、かなりワクワクし、 その対する土方の思いとか土方に対する糸里の本心とかを考えると、なんとも切なくなりました。

どの女の人にも、何か芯があって。
新選組が語られるとき、あまりスポットライトの当たらぬところに当たったような気がして面白かったです。

今までもっていた「芹沢像」も変わりました。

侍と百姓という視点もおもしろいなぁと思いましたね。

2006年2月15日

【42冊目】奇貨居くべし「火雲篇」

kika2 奇貨居くべし「火雲篇」
作・ 宮城谷昌光
中央公論社

本当に波乱の人生の中で、大切な出会いがある。
周りの人々もゆっくりと変わっていき、ときどきむき出しになる感情がある。
運命というのをドラマティックに感じてしまう展開ですねぇ。

やっぱり、一人一人の描かれ方が好きです。

 

2006年1月17日

【41冊目】奇貨居くべし「春風篇」

奇貨居くべし「春風篇」
作・宮城谷昌光
中央公論社

宮城谷さんの中国史にはまってから、かれこれ2年経つ。その間、結構読んでる気がするのだけども、ここにはあんまり載せてません。

この作品は戦国時代、一商人から一国の宰相になった呂不韋の物語です。
全5巻のうちの「春風篇」は、第1巻にあたります。

やっぱりこの人の書く文章は美しい。また、人の姿も美しい。
こんな文章が書きたいと思うし、こんな文章に似合う小説なんて書けないよなとも思う。

「太公望」を超える面白さはないけど、やっぱり人生を追って行きたいと思う引力がある。
好きだな。宮城谷さん。

 

2005年12月14日

【40冊目】人質カノン


人質カノン
文春文庫
宮部みゆき

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出版社/著者からの内容紹介
深夜のコンビニにピストル強盗!そのとき、犯人が落とした物とは? 街の片隅の小さな大事件を描いたよりすぐりの都市ミステリー七篇
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ふと隣を見れば、転がってるかもしれないと感じさせられる短編。
宮部さんにしては、軽い?とか思ったけど、「ごく間近にあるかもしれない日常のミステリー」みたいな意味では、これくらいの「さらり」 とした感じがいいなぁなんて思う。

あるかもしれないじゃん。あるはずないけど。

ということが、起こったりするからミステリー。

それが、「ありえないありえない」で終わらないから、好感が持てるんだなぁ。
こってりしすぎたトリックだらけのミステリーばっかり読んでたら、こういうのが新鮮だったりします。

【39冊目】剣闘士スパルタクス

kentousi剣闘士スパルタクス   
中央公論新社
佐藤 賢一

佐藤 賢一さんの小説は、歴史小説なんだけど人間臭くて、時代を超えて溶け込める感じがしてすきなのです。「王妃の離婚」や 「双頭の鷲」が、結構おもしろかったので、これも期待してよんだのだけど・・・・・・。

うーん・・・・・・。

最後の方、ぱらぱらぱら~と読み飛ばしてしまった。

最初の、「剣闘士」の描写は面白かったんだけど・・・。奴隷。だけど、勝てば喝采を浴びる。だけど、やっぱり奴隷・・・・・・ みたいな感情の追い方とか。
でも、なんかなぁ。

救いがないからかなぁ。
なんか、読み終わって「うーん」って感じになってしまった。

2005年11月20日

【39冊目】セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

セント・ニコラスの、 ダイヤモンドの靴    講談社ノベルス
島田 荘司 (著)

出版社 / 著者からの内容紹介
聖夜、 名探偵・御手洗潔(みたらいきよし)の推理が起こした、心優しい奇跡とは!?
ロマノフ王朝のダイヤの靴に秘められた謎。
「これは大事件ですよ」「占星術殺人事件」の直後、馬車道の仕事場を訪ねてきた老婦人に名探偵・御手洗潔は断言した。 とある教会で開かれたバザーで、彼女の知人がとった奇妙な行動には、隠された意図があったのだという。 ロシアのロマノフ王朝から明治政府に贈られた「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」をめぐって起きた事件を御手洗が解き明かす!  クリスマスの夜、少女のために名探偵が起こす奇跡とは!?

久しぶりに読みました「御手洗潔」シリーズ。
「御手洗潔」シリーズに出会ったのは、大学のとき。その破天荒なキャラクターに表に出されない深い優しさを感じて夢中になりました。
彼の後ろに感じる「ホームズ」も私がはまった理由でしょう。まぁ、御手洗はホームズのことけちょんけちょんに言いますけどね。 似てると思うぞ。

「眩暈」以降、なんとなく長編には手を出していなかったのですが、最近「御手洗潔のメロディ」をなにげに読んでいて、 ふと読みたくなって入手。
読んでしまいました。

内容も推理小説としての評価も、出来ない私ではありますが、
このオハナシには私の好きな「御手洗潔の優しさ」というのが出ていて、とても好きです。

あ、余談ですが「御手洗潔のメロディ」の「さらば遠い輝き」を読んで、なんだかすごく胸が苦しくなりました。
前に読んだときはそんなことなかったのに。
御手洗潔という人物のなんともいえない悲しさとか、石岡くんとの絆とか。
レオナの思いの深さとか。
なんやろ。やっぱり本って時間が経つと、受け取り側の心情が変わるから面白いですね。

2005年10月10日

【38冊目】どこかで誰かが見ていてくれる


どこかで誰かが見ていてくれる― 日本一の斬られ役福本清三   
集英社文庫
福本 清三 (著), 小田 豊二 (著)

100冊ブクログで100冊読もうと思ってたのですが、ログインのアカウントとパスワードを不覚にも忘れてしまい・・・・・・なので、 こっちでまた展開することにいたしました。

本当は多分、43冊目ぐらいになると思うのですが・・・・・・。ちょっと他のが記憶に遠いため、 最近読んだものから感想を書こうかなーと。

ということで「福本清三」さんへインタビューして、その語りを綴った本です。
「福本清三」さんの語り口調で綴られていく内容は、かなり読みやすかったと思われます。

その前に「福本清三」とは誰か!
えーっと「ラストサムライ」に出ておられた、「沈黙の侍」でございますよ。
トム・クルーズが行くところへ、ただ黙ってついていっていた監視役の侍さんです。

時代劇を見ると必ずいる「斬られ役」でもあります。
斬られ役一筋40年。
その間にあったこと、出会った人のこと・・・・・・が語られているのですが、そこからにじみ出る福本さんのお人柄にとても惹かれます。

奢らず、いろんな人に感謝して、生きてこられたんだなぁと。本当に素敵な人ですよ。
感謝して生きていくってのは大切ですよね。

この「福本さん」の本、2冊目も出ているようです。
こちらは、その「ラストサムライ」の撮影のことも「福本さん」視点から語られているらしいので、また読んでみたいなーとも思います。


おちおち死んでられまへん―斬られ役ハリウッドへ行く
福本 清三 (著), 小田豊二