2007年6月 9日

【映画感想】好きだということがどうして分かるの?

歓びを歌にのせて(2005)

出演: ミカエル・ニュクビスト, フリーダ・ハルグレン, ヘレン・ヒョホルム, レナート・ヤーケル, ニコラス・ファルク
監督: ケイ・ポラック

あらすじ
心臓病により引退せざる得なかった世界的指揮者・ ダニエル。彼が療養先に選んだのは、少年の頃逃げるようにして出てきた田舎の故郷だった。 少年の頃のダニエルを誰も知らない新しい生活の中で、町の聖歌隊の指揮者をすることになり・・・・・・。

静かな映画です。音楽が人の中に大切なものとして出来上がっていき、大きな響きとなり心を動かす過程を見ているようでした。

その中で一人一人のしがらみとかしこりとかそういう思いが、自分のすぐ側にある事柄のように伝わってきて苦しい。

指揮者の方の目が印象的でした。人に対して疑問や愛情や戸惑いを隠さない目です。
音楽をずーっとやってきた人にとって、この村の人ってのは包み隠されない「人」ってやつだったのかなぁと思いながら見ました。

印象的だったのは、ダニエルと愛情に素直な女性(名前忘れた)のやりとり。
ダニエルにひたむきに愛情を向けていた彼女が、ダニエルにだまされたと誤解して怒りをぶつけるシーン。

「何故好きだということがわかるの?」という問いへの答え。

「一緒にいると幸せ」「いつもその人のことを考えている」

この言葉は最後の最後にダニエルにとってとても素晴らしいものになるのだけど・・・・・・。
その言葉が素敵だなと思ったりしました。

うーん。最後のシーンは切ないけれど。
でも、あの麦畑の中、少年の手を掴んだダニエルの思いはきっと、救われたんだなぁと思ったりです。

でもね。やっぱり「生きてこそ」なのだと思うのです。うう。

【感想御礼】

お返事が遅くなりまして申し訳ございませんでした。

5月30日にくださったHさまへ
いつもいつもありがとうございますー。更新して、 すぐに感想くださるってことは忙しい中チェックしてくださってるのね。
ほんまにありがとう!
5月になったら遊びに行こうと思いつつ5月が過ぎ、6月になったら遊びに行こうと思いつつ6月も予定が結構つまっちゃった(笑)
お子様も大きくなられたことでしょう。いやー会いたいね。
って感想への返事じゃなくなってきた。
これからそんな展開ばっかりですよ。楽しみにしていてくださいませ!

6月6日にくださった読者様へ
ありがとうございます!
次回の更新はいつになるでしょう~。明日は一日ゆっくりと出来そうなので、ぼちぼちと書き進める予定にしています。
また、遊びにきてくださいませね。

 

2007年6月 1日

【映画感想】愛情と恐怖と懐疑と。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2006)

出演: グウィネス・パルトロウ, アンソニー・ホプキンス, ジェイク・ ギレンホール, ホープ・デイヴィス
監督: ジョン・マッデン

あらすじ
才能を持ちながら、数学の天才である父 (アンソニー・ホプキンス)の看護をするため大学を中退したキャサリン(グウィネス・パルトロウ)は父の死後、気力を失った生活をしていた。 そこに現れたのは父の教え子だったハル(ジェイク・ギレンホール)。父が残した膨大なノートから、 研究の欠片などを探すために家を訪問してきていたのだった。葬儀のためキャサリンを訪れた姉(ホープ・デイヴィス)は、 父と気性と才能の似ている妹も父のように精神病とならないか心配し、手元に置こうとする。 それに反発するキャサリンはやがてハルと心を通わしていった。そんなハルにキャサリンは一冊のノートを渡す。 世紀の大発見の証明に興奮するハルだったが、キャサリンがそれを「父ではなくて私が証明した」と言ったことから事態は変わり・・・・・・。

天才とはやっかいだな。
キャサリンの不安、ハルの愛情と少しの嫉妬、そういうのにもう気持ちがゆらゆらゆらゆらさせられて、きー!って感じ。もっとシンプルに、 シンプルに行こうよ!と思っても、自分が傷ついたり相手が傷ついたり、 傷つけたくないと思ったり傷つけられたくないと思ったりしているうちに、第3者からはよくわかるものも、わからなくなるんだろうな・・・・・ ・。

姉のキャサリンへの「心遣い」は、キャサリンにとっては余計なお世話で、姉にとっては姉なりの償いなんだろう。姉はそれで満足だけど、 キャサリンにとってはどちらにしても姉の自己満足にしか映らない。それに姉が気付かない。そんな、 なんか人の思いと人の思いがなかなか重ならないことに切なくなってくる。

しかし、一番苦しいのはキャサリンの「私がお父さんから奪った・・・・・・」というような台詞のあたり。
最後の最後に明かされる真実から、その台詞を辿ると、本当にキャサリンのことを考えると切なくなる。
なんて不自由な日々を送ったんだろう。

そんな日々が、少しでも彼女へ愛情を注ぐ人によって解かされていけばいいのに。

しかし、何が一番心配って、お人よしすぎるハルのことが心配だよ。
いや、もう包まれたら幸せなんだろうけどさ。